社内ベンチマークを優先する理由
外部ベンチマークは「他社はどうか」という問いに答えます。ただし、相手の定義で、相手の市場で、相手の時期での話です。内部ベンチマークは「自分たちは過去の自分たちと比べてどうか」という問いに答えます。同じ定義、同じセグメントで、期間だけが異なります。行動につながるため、後者の方が役立つことが多いのです。
Peak Atlas は現在、外部の市場ベンチマークを公開していません。以下の基準を満たすデータ基盤がないためです。私たちが提供するのは方法論と、ご自身の数値をきちんと集計するためのツールです。
すべての比較値に必要な7つの項目
- 定義
- 分子、分母、出典。分母のない「成約率」は定義になりません。
- 母集団
- どの案件をカウントするか?すべての問い合わせ?フォーム経由のみ?新規顧客のみ?
- 期間
- コホートの開始期間と測定の締め日。「Q1」では不十分で、「1月1日〜3月31日の問い合わせ、6月30日時点で測定」のように示す必要があります。
- セグメント
- 業種、顧客規模、商品、地域、チャネル。全セグメントをまとめた値は、たいてい示すものより隠すもののほうが多くなります。
- データ品質
- 完全性(その項目が入力されているレコードの数)、出所(システムか手入力か)、既知の欠落。
- 中央値と範囲
- 中央値は外れ値に強く、範囲(最小値と最大値、または25〜75パーセンタイル)は分布の幅を示します。平均値だけでは、そのどちらも見えなくなります。
- 比較可能性
- 上記6つの条件が期間以外すべて一致していれば、2つの値は比較可能です。他にも異なる条件があれば、それは比較ではなく、留保付きの並列表示です。
自社ベンチマークをつくる4つのステップ
- 01指標を定義する:指標ごとに定義シートを埋めます。分子、分母、期間、セグメント、出典、種類(活動か成果か)、担当者。埋められないものは、まだ計測していないということです。
- 02コホートを作成:コホートの期間(月または四半期)と固定の基準日間隔(例:コホート終了から90日後)を選びます。以降、すべてのコホートを同じ方法で測定します。
- 03まず集めて、それから比べる。3〜4つのコホートが集まれば、最初の中央値と範囲がわかります。それまでは、どんな比較もノイズです。
- 04違いがあるならセグメントを分ける:2 つのセグメントが安定して異なる値を示すなら、それぞれ独自のベンチマークを設けます。そうでなければまとめたままにします。小さなグループほど変動が大きくなるためです。
よくある間違い
- 途中で定義を変えたのに、古い値をそのまま使い続ける。
- 中央値ではなく平均値を使い、一件の大口案件をトレンドと読み違える。
- 意思決定が終わる前にコホートを早すぎる段階で測定し、成熟したコホートと比較してしまう。
- 定義のない外部の値(「業界平均」)を目標に設定する。
- データ品質を省く:項目の60%しか埋まっていなければ、それはベンチマークではなく、次に取り組むべきデータ作業のヒントにすぎません。
KPI 定義シート
下の定義シートは、指標、種類、分子、分母、期間、セグメント、データソース、データ品質、担当者、備考の列を持つ空の CSV ファイルです。定義はあなた自身のものなので、あえて値は事前入力していません。さらに、コホートごとに測定値を記入するベンチマーク記録シートもあります。
ダウンロード
持ち帰り用
Markdown はどのテキストエディタやメモツールでも開けます。CSV ファイルはセミコロン区切りで、Excel、Numbers、LibreOffice で直接開けます。

